無彩色な飛行機日記

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ANA 国内線で乗る国際線機材、エコノミー運賃でビジネスクラス B767-300ER(763) 羽田―佐賀 【搭乗記】

 恐らく、国内線で一番コスパのいい座席だろう。それがANAの767-300ERのビジネスクラス( ANA BUSINESS CRADLE )だ。(以下763)

 

 763の特徴をまとめると

 ・数か月前からピンポイントで狙って乗ることは難しい

 ・不定期な投入なため急に機材変更になる可能性がある

 ・普通席の運賃でビジネスクラスに乗ることができる(現在はプレミアムクラスとして販売されているのでお得感はなくなった。)

 ・WL(ウイングレット)が付いている

 ・機内Wi-Fiが利用できない

 

 

 今回乗れたのは狙ったわけでもなくただ運が良かった。もともとANAのスーパーバリューセールで予約、機材変更で763に変更だった。運賃はなんと8300円。

 

 

フライトデータ

  • NH455 HND-HSG
  • 16:20-18:20/16:24-18:28
  • B767-300(ER) (JA624A)
  • 離陸/着陸滑走路 05↑/29↓(ILS)
  • 座席 4K
  • 巡航高度 38000ft
  • 2021/08/某日
  • 天候、羽田/佐賀、雨

 

 

NH455 HND-HSG

 搭乗日、日本全国が前線の影響で雨が降っていた。NH455も天候調査が行われ、「佐賀空港に着陸できない場合は福岡空港に目的地を変更するか、羽田空港に引き返す」の条件付きの運航だった。

 

 69番スポットがアサインされていたが、直前に508番からの搭乗へと変更になった。なんとバス搭乗だ。マニアからしたらご褒美だ。しかも元V1スポットでさらにテンションが上がっていた。

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元V1スポットから乗り込む

 

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テンションが上がる搭乗の一コマ

 機内に入るとビジネスクラスのシートが並ぶ。

 今回は4Kの座席を指定し、着席する。

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ANA BUSINESS CRADLE

 定刻よりやや遅れて出発となったNH455。

 羽田空港は北風運用、D滑走路のRWY05からテイクオフだ。長いタキシングを終えいざ離陸。CF6の音色が響く。これがまた堪らない。離陸後すぐに雲中へ。

 やや揺れが続くも上昇を続け、巡行の38000ftに到達。機内サービスが始まる。もちろん、コンソメスープをオーダーした。

 

 ANAの機内サービスはコンソメスープ一択だ。

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WLが国際線機材の証

 4Kの座席、窓を3つほど占領できるので撮影にもってこいの環境だ。

 

 この座席からはCF6エンジン、そして国際線機材の証であるWLを撮ることができる。WLがあるだけで大きく印象が変わる。

 


 巡行中、やや揺れたものの安定の飛行だった。CAさんと談笑する機会があったが、この便の搭乗客ははなんと40人。202席なので搭乗率は20%ほど。

 確かに少ないなぁと思っていたが、こんなに少ないものなのか,,,,(唖然)。確かにバス搭乗でもバス一台だけでした、、、。 

 

 ただ国際線機材であり、不定期投入の763なので機内Wi-Fiサービスは使えない。マニアの筆者からしたらWi-Fiはあってもなくても楽しめるのでいいが、人によってはかなり重要な問題になってくるだろう。

 

 

 長いようで短い90分ほどのフライトも終盤を迎える。

 佐賀空港は雨が降っているようでILSアプローチのようだ。最近はRNAVアプローチなどが増え (現在はRNAVからRNP-ARに名称が変更となった)、ILS自体使用頻度が少なくなっていたがこれを体験できるのはありがたかった。

 このアプローチの特徴は空港上空でくるくる回ることだ。2回ほど大きく旋回してファイナルに乗る。

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筑紫平野を眼下に降りていく

 佐賀空港RWY29に無事着陸。最後に機内を撮影して降りる。

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エコノミークラスの座席(飛行中の撮影)

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ANA BUSINESS CRADLE (降機前に撮影)

  最終評価 

  客席がものすごく広く感じました。

 普通席運賃でビジネスクラスに乗ることができるのはおそらく763のみ。

 運よく乗ることができましたが、ものすごく快適だった。

 

 近頃のビジネスクラスは個室タイプが主流となりつつある中、やや古い部類に入るこのシート。しかし、このシートじゃないと感じれないものがあった。

 この広さは乗ってみないと分からないので、乗る機会がありましたらしっかり堪能してください!

 

 

2021年9月10日公開、2022年12月03日更新