日本のLCCと聞かれて大半の人は、peachとジェットスターを思い浮かべるだろう。
しかし、日本にはもう1社LCCが存在している。それが「SpringJapan(春秋航空日本)」だ。(以下、春秋航空と記載)
この会社、ほかのLCCと違いB737-800で運航している。世界的にLCC=A320感が強い中、B737を運航しているのは案外レアだったり。
また、他社と圧倒的に違うのが路線がマニアックなところだ。成田ー新千歳は例外として、成田から佐賀、広島へも運航している。
(詳しくはここでは言及しない。)
筆者は佐賀、福岡を拠点に撮影していて佐賀空港就航当時からこの航空会社は見てきた。乗ってみたいと思いつつもなかなか乗る機会がなかったが、春休みとうとう乗る機会が訪れた。
では、そんなミステリアスな春秋航空日本(SpringJapan)、IJ702の搭乗レビューをしていく。
フライトデータ
- IJ702 HSG-NRT
- 13:40-15:30/13:36-15:18 Flight Time 1hr42min
- B737-800 (JA02GR)
- 離陸/着陸滑走路 11↑/16L↓
- 座席 33A
- 巡航高度 39000ft
- 2021/03/某日
- 天候 佐賀、晴れ 成田、曇り
佐賀空港へ到着後、すぐにチェックイン。
LCC、安さにつられ荷物などの仕組みを理解してない人が多いのだと改めて痛感した。前に並んでた人は全て超過料金を取られていた。
(もちろん筆者は7.0kgジャストで通過)
空港散策
余裕を持ってきたので、久しぶりのターミナルを散歩する。ちょっとだけ改修工事が行われ綺麗になってきた佐賀空港。
せっかくなので展望デッキに来た。すでに搭乗機が止まっている。以前の佐賀空港、展望デッキは有料だった。
デッキの入り口、ここにお金を入れて通れるゲートみたいなものがあった。今はなくなってしまったのだと幼少期の思い出に浸る。デッキは相変わらずの環境だった。
搭乗
さて、保安検査を受け搭乗待合室に入る。ここも改修され綺麗になってきた。
飛行機を見ながらくつろげるのは旅の高揚感をさらに高めてくれる。写真ではわかりにくいが、全席にUSBポートがあるのはありがたい。
今回は最後部左側席の33Aを指定した。
さて、それでは恒例のシートピッチチャレンジ。
筆者の身長は165㎝ほどだ。こぶし1個半くらいのシートピッチだ。思ったよりも狭いとは感じなかった。
逆に前の席の圧迫感はすごいと感じた。このシート、かなり肉厚なため前からの圧をすごく感じる。
大半の人が乗り終わり、定刻よりやや早くプッシュバック。
この便の搭乗率は5割ほどだった。隣2席はもちろんおらず、各列に2人いるくらいの密度だった。
ガラガラだとはよく聞くが、春休みシーズンでこれほどなのは流石にまずいのでは?
離陸&巡行
プッシュバックされ、RWY11へタキシング。GSさんのお手振りは見ていて嬉しいものだ。
RWY11から軽快に離陸し、佐賀平野を眼下に上昇していく。九州は絶好のフライト日和だ。
巡航の39000ftで水平飛行に入り機内サービスが始まる。機内サービスといっても有料なのだが。
機内サービスがないのがLCCだが、なんと成田市とコラボしたどら焼きを無料で配布していた。
それに加え、佐賀とコラボして武雄温泉の入浴剤も配られこれには驚いた。
やはり、機内で食べるとすべてがおいしく感じてしまう。
CAさんがこんなにフレンドリーでサービスがいいとは期待を大きく裏切られた。
気になった点はお客さんがとてもトイレに行くことだ。こんなにトイレが混んでいるのは初めて見た。
降下&降機
順調なフライトを続けていたIJ702のフライトも終盤に差し掛かる。
RWY16運用の成田、そのため、千葉をぐるっと回って降下する。関東地方は生憎の曇り模様。
雲の間を抜け降下する。時折見せる青空と、雲の表情に見惚れながら地面が近くなっていくのを感じる。
やや揺れはあるもの順調に降下し、無事成田空港RWY16Lにランディング。
到着したのはオープンスポット。こういう点もLCCならでは。ただ、マニアにとってはご褒美だ。
機内を撮影し、一番最後に降機。こうして春秋航空での旅は終わった。
まとめ
佐賀ー成田でIJ702を利用しての感想は以下の通りだ。
乗ってみたかった春秋航空、乗ってここまで満足なフライトは初めてだった気がする。
知名度はまだまだですが、皆さん一度で乗ってみてください。